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人生再生計画~人生を変える分岐点~

人生再生計画~人生を変える分岐点~

https://note.com/aki135/n/n94428cb82dd6

 

 

 

 

終わった世

幽体離脱という遊び

幽体離脱

7歳まで 幽体離脱をして 遊んでいた

遊べる場所は決まっていた

おばあちゃんの家の近くの 高い絶壁である

ギリギリのところに立ち 正面を向き

ゆっくりと呼吸して 脳ミソの雑音を感じ

その音は やがて大きくなり耳鳴りとなり

四肢抹消から徐々に痺れてきて

その痺れは全身を包み込み 頭の中まで

大きな音と共に 痺れが回り

躰が軽くなるのを感じる 更に集中を深め

ゆっくりと 離脱していくのだ

正面を見ていた視線は上がり 振り向くと

自分を眺める

どこへでも 飛び回れるが 完璧な自由ではない

ハッキリとした 離脱可能時間は分からないが

制限があるのを感じていた

それを誤ると もう 躰には戻れなかったのかもしれない

離脱中は 他人には見えていないし 声も通らない

いろいろ探検できて面白かったが

時間をいつも気にしていなければならないのが

とても嫌だった

独り遊びでも 時間制限があるのだった

この肉体にこだわらなければ

時間なんて 無くなったのだろう

人間へと・・・

7歳を過ぎると 幽体離脱が出来なくなった

何度も試したが 耳鳴りまでで終わる

集中出来なくなてきたのだ

いろいろな 雑念が入ってきて もう 無理であった

丁度そのころ そこの絶壁に柵が設けられ

環境的にも 出来なくなったのだ

完全に 人間に成り下がったのだった

そして たくさんの 能力を忘れ 失くしてきた

それに加え 現在では 肉体の腐食の進み具合が深刻である

どうにか落ち着き 波動を合わせていかねば と必死である一方

もうこの肉体を 捨てようかとも…

柄でもないが 守りたい人間が居るから まだ…

 

 

 

 

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